グランピング施設を経営されている方にお尋ねします!集客はうまくいっていますか?
コロナ禍の影響で急拡大したグランピング業界ですが、他の施設との差別化やユーザー層へのアプローチが上手くいかず、集客に苦労している経営者の方も多いのではないでしょうか。
ワングランピングでは全国各地のグランピング施設を紹介しており、広報活動やSEO対策のノウハウも豊富です。
そこでこの記事では、狙っているターゲット層に的確なアプローチをする方法やSNSマーケティングの運用方法、広報活動の具体的な施策まで集客対策をまとめて解説します。
記事を読めば、グランピング経営を始めたばかりの経営者でも集客の手順が分かるようになり、効果的な施策を打つヒントが得られるのでぜひ最後までご覧ください。
グランピング施設が集客すべきターゲット層は?ユーザーを理解しよう!
そもそもグランピングの利用者層とは?
まずキャンプ利用者とグランピング利用者は全く違うという認識を持つことが重要だと思っています。
キャンプではなくグランピングがしたいと思って訪れる人は、
- キャンプ道具を持っていないけど、非日常的なテントに泊まってみたい
- 買い出しなど事前準備はしたくないけど、バーベキューや焚き火を手ぶらで楽しみたい
- 虫が苦手…。できる限り清潔で新しい施設に宿泊したい
という層が多数を占めます。
アウトドアの雰囲気を楽しみながらも、滞在中はホテルライクな空間を好む傾向にあるため、男性よりも女性を含んだグループがメインターゲットです。
つまり、グランピングの集客で狙うべきはもともとキャンプが好きな人ではなく「キャンプ未経験者」。
「虫が苦手だけどアウトドアアクティビティを楽しみたい」「準備は全部お任せしたい」と思っている人に刺さる施策を打ち出すのが重要です。
狙うべきターゲット層は?学生や海外観光客が鍵!
①子供連れの家族利用やカップルに適した設備にしよう!
グランピングという選択をするのは女性の方が多いため、ターゲット層も女性を含むグループがメインになります。具体的には家族連れやカップル、女子会目的の若年層などです。
家族連れに対してPRしているグランピング施設のほとんどはキッズエリアを設けており、子ども向けのアメニティを完備するなど安心感をアピールしています。
子ども連れでも退屈せずに過ごせるような設備を整えることで「また利用したい」と思ってもらうことができ、リピーターの獲得に繋げることも可能です。
また貸切露天風呂を有した客室が提供できる場合は、カップル層への集客も効果的です。入浴施設にいたるまでプライベート空間が確保されていると「2人でゆっくり過ごしたい」というニーズにマッチします。
②閑散期には大学生や海外観光客の集客対策に力を入れよう!
一方で、集客が難しい冬季などは大学生の冬休みと重なるので「女子会プラン」「学生割引き」などのプランを打ち出すことが効果的と言えます。
2023年現在ではアジア圏を中心とした外国人観光客も多いため、多重言語に対応できる人材やツールの拡充も重要。海外の旅行客が喜ぶ陶芸や浴衣の着付けなど、日本らしいアクティビティ体験をPRするのもおすすめです。
初心者でも可!今日から始めることができるグランピングの集客対策3選
①OTAへの掲載
OTAとは?目安の手数料率もまとめて紹介!
OTAとはOnline Travel Agentの略で、ネット上の旅行代理店です。全国各地の宿泊施設を掲載しており、サイト利用者はOTA上で施設の検索から宿泊予約まで完了できます。
代表的な大手OTAとしては、国内では楽天トラベルやじゃらん、海外系だとBooking.comやExpedia(エクスペディア)などです。
OTAで予約が発生した場合、宿泊施設は各サービスが設定する手数料をOTAへ支払うことになります。手数料率は6〜15%程度の幅で、決済手数料も含んだ目安はおおよそ10%前後が基準です。利用者が多く集客力のあるOTAほど、料率は高くなる傾向があります。
OTAの集客効果は?
宿泊予約の割合としては、OTA経由の予約が全体の約7〜9割、施設の公式サイト経由が約1〜3割が標準的な水準です。公式サイトの集客がうまくいっている施設でも、OTAと公式サイトで半々程度。
そのため、ホテルや旅館といったグランピング以外も含め、集客を維持するためには現状OTAの利用が不可欠となっています。
OTAへ掲載するメリットは?OTAの特徴と有効な使い方を紹介!
OTAへ掲載することで大規模な顧客へのリーチが可能になります。またWEB検索時も自社サイトとプラスしてヒットするため、Googleの検索結果に表示されユーザーに認知してもらう機会を増やすことができます。
OTAサイトの既存ユーザーであればポイントを活用できたり操作方法にも慣れているため、施設の公式サイトよりも成約率が高くというメリットがあります。
ほかにもレビューや評価機能といった実際に利用したユーザーの生の声がわかるため、信頼性の高い施設の情報を理解してもらうことで新たな顧客を引き寄せる手助けにもなります。
同様に、国際市場に強い海外系OTAサイトへ掲載すれば、国外の旅行者に対しても施設の宣伝・予約を促進することが可能です。
一方で、大手OTAサイトの懸念事項として、人気施設が優遇される点が挙げられます。売り上げの増加を加速させるためにも、大手サイトに掲載しながらグランピングに特化したOTAへの同時掲載が有効でしょう。
②Instaアカウントの開設と運用
Instagramを始めた方が良い理由とは?
「どこのグランピング施設を利用するか?」ということを決定する際、大きなポイントとなるのが写真や動画などの視覚的な情報です。特に大学生~20代までの若年層はInstagramなどで検索することが多いため、Instagramのアカウントの開設と運用は必須。
たとえば「グランピング 関東」などで検索するため、「#グランピング」というようにハッシュタグをつけて投稿することで、Instagram内の検索結果に表示され認知されやすくなります。
Instaアカウントを運用するメリットや具体的な活用方法をご紹介!
焚火や貸切風呂など写真映えしそうなスポットの写真や、森林や海辺などのロケーションをPRする投稿がまずオススメです。また、ストーリー機能を使えば常に最新情報を届けられるのもInstagramの大きなメリットといえます。
近年のInstagram集客では、リールと呼ばれるオシャレなショート動画が主流で、検索していないユーザーやフォロワー以外にも拡散できるツールです。直感的に操作できるため動画も作りやすく、旅行者が実体験しているようなストーリー性のある動画を瞬時に拡散できます。
ほかの活用方法としては「Instagramへのレビュー投稿でドリンク1杯プレゼント」など、利用客を巻き込んだ施策も手軽にできるためオススメです。
③GoogleMapへの掲載(Googleビジネスへの登録)
自社の公式サイトやInstagramのアカウント開設と並行して行いたいのがGoogleビジネスへの登録です。登録するとGooleMap上で施設を掲載することができます。
グランピング施設の多くは駅から離れているため車で来訪する人も多く、Googleマップのニーズも高い傾向にあります。利用客が自宅までの距離を調べる際など、地図情報ベースでの高い集客効果が期待できます。
こうしたMEO対策(Googleマップへの上位表示対策)とSEO対策(Google検索などの検索結果上位になるための対策)を両輪で行うことで、より効果的なWEBマーケティングが実現できます。
またGoogleマップはSEOの順位よりも先に表示されることもあるので集客効果も高く、無料で登録できて管理費等もかからないため、公式サイトの開設と同時にまず登録することをおすすめします。
中級者以上のグランピング施設向け!さらに集客強化するのにおすすめの方法3選
①Insta広告とGoogleリスティング広告への出稿
基本的な集客対策と施設自体の魅力底上げや整備が完了したあとは、広告出稿を検討しましょう。InstagramとGoogleへの広告出稿はアプローチ方法が異なるため、同時に出稿することでより高い効果を見込めます。
Instagram広告は「グランピングに興味がある20代~30代の女性」などターゲット層を絞ったリーチが可能という点が強みです。広告が表示される層を限定できるため、費用対効果の高いプラットフォームと言えます。
Instagram広告で認知を獲得したのち、ニーズが顕在化したユーザーに対してさらに行動促進を促す手法としてGoogleのリスティング広告をおすすめします。
リスティング広告は検索されたワードに対して検索上位に表示される広告商材で、施設名を検索した顕在ユーザーへ直接リーチすることができます。公式サイトの予約率を上げるためにも有効な手法。
Instagram広告で映え写真を見て気になる→Googleで施設名を検索といった流れを作れば、ターゲット層に対して確実かつ効果的に自社施設の情報を届けるロードマップを確立することが可能です。
②広報・PR対策
既存ツールの活用以外にも広報活動として効果的なのが、観光情報WEBサイトへの掲載です。
RPする際には、どれだけ効果的に施設の特徴が伝えられるかがカギとなります。「温泉がある」「ペットも泊まれる」「オールインクルーシブでお得」など、施設の魅力が何かを把握したうえで取材に応じられるように準備しておきましょう。
特に、郊外に建つグランピング施設は「食材は地元産」「地域の観光スポット紹介」「地域社会への雇用創出」など、地域とのパートナーシップをアピールすることで各情報サイトへの掲載を狙うことが有効です。
1記事リリースするためにかかる費用は、およそ2〜3万円程度が目安。より多くの人に認知を拡大できるため積極的な活用がおすすめです。開業時はもちろん、サウナや露天風呂の新設や、ペットが宿泊できる客室を増設した際などにも効果的です。
③SEO対策
集客の重要な施策として、SEO対策をきちんと整備する必要があります。「〇〇(地域名) グランピング」と検索したときに自社施設が上位表示されるだけで認知度は各段に上がります。
また追加で「子連れ」「カップル」「サウナ」など、ユーザーが求めるワードに対しても上位表示されていれば、より高い集客効果が見込めます。
しかし、ざまざまな施設を比較検討した上で意思決定をしたいユーザーが大半なため、公式サイト単体で検索結果上位表示させることは非常に難しいという現実もあります。また、SEO対策自体もWEBマーケティングの知見やスキルが必要となるため、グランピング施設のオーナーやスタッフだけで最適化するのは非常に難易度が高い作業になります。
その場合は、弊社のようなグランピング施設の集客支援を行っている会社にご相談いただくことをおすすめします。他のグランピング施設に対しても情報量が豊富で、アプローチ方法も熟知しているため効果的な施策展開が可能です。集客に悩む経営者の方はぜひ一度、WEBマーケティングのプロへのご相談を検討してみてください。
ワングランピングへの掲載相談など集客対策の相談を希望される方は、以下よりお気軽にお問い合わせください。
閑散期におけるグランピング施設の集客対策
グランピングの閑散期とはいつか
グランピング施設の集客が最も難しいのは12月〜2月の冬季シーズンです。客足が減るこの期間に効果的な打開策を講じない場合、繁忙期である7月〜8月に比べると稼働率が半減することもあります。
また、梅雨時も冬季に次いで集客が難しい時期です。屋外での活動がメインとなるグランピング施設では「雨だと楽しめない」と思われてしまうため、客室稼働率が思うように伸びません。
ほかにも秋から冬にかけての10月〜11月や3月〜4月も他の行楽地との取り合いが起こりやすい傾向にあるので稼働率が低下しがちです。
また、繁忙期を除く全ての期間において平日の集客も常に課題として挙げられます。宿泊をメインとするグランピング施設ではどうしても土日祝日や大型連休などに予約が集中し、平日は閉店休業状態に陥る施設も少なくありません。
冬季の集客対策
冬だからこそ楽しめる設備をアピールしよう!温泉やサウナ、天体観測が鍵!
冬季シーズンの集客対策として有効なのが、温泉や露天風呂、サウナなど体が温まる温浴設備の充実です。
近年のサウナブームもあり、ニーズは年々上昇傾向。宿泊施設を選ぶ際にはサウナの有無も重要なポイントになります。またサウナの増設は事業再構築補助金の対象となるため、費用面で躊躇している経営者の方には特におすすめの設備投資です。
ほかには星空鑑賞もグランピング利用者に人気なアクティビティの1つ。冬の星空は澄んでいるため星がキレイに見えることを推しポイントとして訴求できます。
天体観測はリラックスした環境で星見できることが何より重要なため、テラス席など空の見通しが良いスペースにはハンモックやインフィニティチェアを設置しておきましょう。夜間の完全消灯や天体望遠鏡の貸出、星空鑑賞ツアーを盛り込んだプランも有効です。
また焚火スペースなどの暖を取れる場所は夏場よりも需要が高まるため、ファイヤーピット(焚火台)をできれば客室専用で用意しアピールしましょう。また客室にこたつを用意することも有効です。
閑散期を迎える際には、このような冬季限定プランや設備写真をホームページの目立つ場所に掲載するなどこまめな情報更新も重要です。
冬だからこそ楽しめる食事やアクティビティのプランを用意しよう!
設備投資以外にも、プラン内容に冬ならではの要素を加えることもおすすめです。冬限定の食事内容などがあれば閑散期でも継続して目新しいトピックスを提供でき、リピーター獲得にも繋がります。
例えばBBQだけではなく鍋料理のプランやチーズフォンデュ、ホットドリンクなど「冬に味わえるおいしいメニュー」を追加することで冬ならではの魅力を訴求することができます。
ほかにも、冬ならではのアクティビティ体験ができるとグランピング施設としての付加価値が上がり、ユーザーの意思決定の後押しになります。
たとえば雪が多いエリアで展開している施設の場合はウィンタースポーツだけでなく、かまくらやスノ—シュー体験など誰でも手軽に参加できる内容だと幅広い客層に対応できるのでおすすめです。
平日の集客対策
平日のメインターゲット層は大学生!
平日の稼働率を上げるためにも、メインとなるターゲット層をきちんと理解したうえで集客方法を考える必要があります。平日の集客の主なターゲット層は大学生グループと未就学児などの小さな子どもがいるファミリーです。
大学生グループは学校の休みも長期にわたり平日休みが取りやすいため、混雑を避けたり旅行費用を抑える目的で旅行の日程を平日に組むことが多い傾向にあります。
特にキャンプではなくグランピングを選択するのは女性客が多いので、女子会プランを設定してテントのデコレーションをしたり、スイーツメニューを豊富に揃えておくのも有効な集客方法です。
また女子会プランとは別に、男女問わず利用できる割安の学生プランも並行して展開しておきましょう。プラン利用時は受付で学生証の提示などを行うなど、年齢確認を必須条件として明示しておくことが重要です。
一方で、平日の家族利用は基本的に集客が難しいです。ただ、同じ子ども連れでも子どもが小学生以上の場合は簡単に学校を休ませることができないため一層難しい傾向がありますが、未就学児以前の子どもがいる層に対しては、親が有給を取るなどすれば実現可能なため集客できる余地があります。
具体的な対策としては、乳幼児向けのキッズエリア整備やベビーバスなどの子ども向けアメニティの用意などが挙げられます。食事の心配をする親も多いので、子供用の食事や赤ちゃん用の離乳食メニューを提供するのもおすすめです。
団体客を獲得できるかが鍵!海外観光客の対策も
平日の稼働率を大幅に上げる方法として、団体客の獲得も重要なポイントです。
グランピング施設は会社の慰安旅行や研修旅行、サークルの親睦会などと親和性が高く、一度団体客を獲得できればリピーターになる可能性もあるため安定して大きな利益を生む可能性があります。
団体客を呼び込むためには個人客とは異なる仕掛けが必要です。まずは大人数でBBQなどを利用できる食事スペースを整備しましょう。スペースの確保や他の宿泊客と距離を保つように設計する必要があります。
また雨露をしのげる屋根やひさしを設置しておくことで、天候に左右されない会場としてPRできるため有利です。ほかにも食後の談笑を楽しめるファイヤーピットがあると、懇談エリアとしての活用も見込めるでしょう。
滞在中に利用できるアクティビティの種類に関しても、団体利用客が満足できるように複数の選択肢を用意しておくことが重要です。屋外スポーツだけでなく、ワークショップ系のアクティビティも併せて展開するとインドア派にも魅力的な施設としてアピールが可能です。
近年では外国観光客の足並みも順調に戻りつつあるため、外国人に対応できる人材やツールの整備も必要不可欠です。受付での英語応対だけでなく、予約画面の多言語表示なども集客効果を底上げするために有効な方法と言えます。
グランピング施設の集客対策をまとめて紹介しました!
本記事ではグランピング施設を運営されているオーナーの方向けに集客方法とその対策をご紹介しました。
弊社の運営するワングランピングでは、これまで自社開発で培ってきたWebサービスのビジネスノウハウを集積し、グランピング施設の集客対策をご支援しております。
ワングランピングへ掲載することで、ターゲット層となるコテージやヴィラも含めたグランピング施設の宿泊を検討しているユーザーへリーチすることができるため、集客効果の底上げが可能です。
これからグランピング施設を開業される予定の方や、すでにOPEN済みでさらに集客強化をされたい方は、以下よりまずはお問い合わせくださいませ。